40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

【ドル/円】 米財政リスクを警戒しつつ、改めてドル高・円安に

発行済 2013-03-04 10:11
更新済 2023-07-09 19:32

ドル/円相場は、2月25日の90.88円をボトムに93円台中盤まで切り返す展開になっている。先週前半はイタリア選挙を受けての欧州債務リスクの蒸し返しに対する警戒感から、安全資産としての円需要が急速に膨らんだ。しかし、その後は改めてドル買い・円売り圧力が強くなっており、直近高値94.77円(2月25日)まで1円を切る値幅まで再び地合を引き締めている。

米歳出強制削減問題については、回避期限となる1日中の合意形成に失敗しており、2日から歳出削減が本格化することになる。国際通貨基金(IMF)などは、実際の歳出削減が始まれば米国と世界経済の成長見通しを下方修正せざるを得ないと強い警戒感を示しているが、現在のドル/円相場は特に目立った反応を示していない。昨年12月は「米財政の崖」を巡る動きがリスク回避の動きを促したが、足元では各種経済指標などから実体経済に対する信認が強く、リスクオンの地合が維持されている。このまま、暫定予算が期限切れを迎える3月末に近づけば再びリスク回避の円高圧力が強まる可能性は残るが、目先は米財政協議が円高圧力になるリスクは限定されている。

一方、円サイドでは7日に日本銀行金融政策決定会合が控えているが、特に材料視されないだろう。白川総裁の下での最後の会合になるが、政策変更などが行われる可能性は殆どないだけに、マーケットの関心は低い。本日は黒田日銀総裁候補の所信聴取が行われているが、本稿執筆時点では「やれることは何でもやる姿勢を明確に打ち出す」として、マーケットの期待感を大きく裏切ることはなさそうだ。円相場が急落するようなステージは終わっているが、緩やかなドル高・円安傾向を支持する環境と言える。

今後1週間の予想レンジは、93.00~95.25円。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます